横須賀市の小田和湾は、相模湾沿岸で最大のアマモ場やカジメ・ガラモ等の大型褐藻(かつそう)が分布するなど、多様な生態環境から構成されていました。しかし、平成24年夏頃から,それらの藻場が衰退し、現在も回復には至っていません 。その原因の一つが近年増加したアイゴ等の植食(しょくしょく)動物による食害とされています。
この結果、海藻を餌とするサザエやアワビの身入りが悪化したり、ワカメ養殖が植食動物による食害を受けて収穫量が減少するなど、沿岸漁業へ深刻な被害が及んでおり、これを磯焼けといいます。
そのような現状を知るために、小田和湾周辺(久留和から荒崎まで)における藻場の現況を西部水産振興だより臨時増刊号にまとめました。